喜歌劇楽友協会概要
 
前書き

オペレッタは、オペラ、ミュージカルに並ぶ魅力的舞台芸術として、現在も世界中で上演され続けて

います。

歌・芝居・踊りの3つの要素が深く結びついた劇場芸術として19世紀パリで生まれたオペレッタは、人生の

哀歓、愛のすばらしさを永遠のテーマとして、楽しく親しみ易い音楽にのせてその時代を風刺し、人々の人情

の機微を表現し、ウィーンで大きく花開きました。その後19世紀中頃〜20世紀前半にかけて黄金時代を迎え

近代都市を支える市民階級の娯楽としてヨーロッパ中で熱狂的に支持されました。20世紀に入りオペレッタは

ミュージカルという新しいジャンルに豊かな滋養を注ぎ、新世紀に相応しい形式を生み出しました。

このようにオペレッタは、オペラ・ミュージカルに並ぶ魅力的な舞台芸術として、21世紀になった現在も

世界中で上演され続けています。

しかしヨーロッパでは広く愛されているオペレッタも、当時の日本では上演される機会は少なく、

多くの名作が人々にまだ知らされておりませんでした。

 
目的


喜歌劇楽友協会(OPERETTENVEREIN)はクラシック音楽、特に総合音楽芸術としてのオペレッタやオペラ

を一部の愛好家のみでなく、広く大衆に普及することを目的として昭和57年(1982年)に創立され、日本の多く

の方々にオペレッタの楽しさを知って頂くために、関西唯一のオペレッタ専門団体として、大阪市内のホール

での公演にこだわり25年にわたり活動を続けてきました。

定期公演ではオペレッタの代表作であるヨハン・シュトラウス2世の「こうもり」、フランツ・レハールの

「メリー・ウィドゥ」を年末恒例の演目として好評を博し、その他ウィンナ・オペレッタを中心に、

「ジプシー男爵」「ウィーン気質」「マリツァ伯爵夫人」等、数々の傑作オペレッタを上演してきました。

他にも、日本で知られていない作品をコンサート形式で紹介する等、オペレッタファンの要望に応える活動も

行っています。

このような活動が認められ1983年(昭和58年)には、大阪府より『大阪府民劇場奨励賞』を受賞し、

1987年(昭和62年)には『ロベルト・シュルツ賞』をオーストリアのロベルト・シュルツ協会より受賞して

います。

現在、喜歌劇楽友協会のメンバーは約80名。メンバーは声楽の他にもバレエ・社交ダンス・演劇等の研鑚を

積み、歌って、踊れて、演技の出来る3拍子揃った《オペレッタ歌手》として活躍を続けています。

また、ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝し、現在レーゲンスブルク歌劇場(ドイツ・バイエルン州)

音楽総監督(GMD)を務める指揮者『阪哲朗』氏のような優秀な人材を多く音楽界に送り出し注目

されています。

創立者(現理事長) 向井揖爾の 『質は高く しかも楽しく 皆様と共に』 という舞台作りにかける熱い思い

から出来上がった作品は、満席の客席と舞台とがひとつになり、大きな感動を呼び起こしています。

この感動をさらに多くの方々に伝え、日本の文化に新しい可能性を導く担い手となることをめざして、

喜歌劇楽友協会はこれからも躍進を続けたいと願っています。


 
事業・会場

昭和58年(1983年) 『大阪府民劇場奨励賞』を受賞

昭和62年(1987年) 『ロベルト・シュトルツ賞』をオーストリアのロベルト・シュトルツ協会より受賞


事業 :年2回の定期公演、演奏会、依頼公演

会場 森ノ宮ピロティーホール(大阪),その他

平均入場者数 :2,500名余り (3回公演)


 
理事長 向井 楫爾 プロフィール

昭和4年(1929年)6月24日 東京市中目黒(現在の東京都目黒区中目黒)で

生誕。

『楫爾』と云う名前は『向井家の家長として自分で舵を取れ』という意味で

祖父の向井英太郎が名付けた。

武蔵小山(東京都品川区小山)で戦災に合い、父を亡くして苦労する。

昭和34年(1959年)大阪音楽大学声楽科卒業後、NHK大阪放送合唱団にて

教育TV「歌のおにいさん」を始めとして多くのテレビ・ラジオに出演。

昭和37年(1962年)に第1回リサイタルを開催。クラシックからポピュラー

にいたるレパートリーを得意とし、リサイタル・ディナーショー等を21回開催

する。

≪向井楫爾・リサイタルの記録≫

昭和39年(1964年)二期会関西支部(現関西二期会)設立に際し会員として

迎えられ、多くのオペラの主役を演じ、また理事としても活躍する。

昭和42年(1967年)から平成14年(2002年)まで大阪芸術大学演奏学科講師

を勤める。

長年の音楽活動を続ける中で、日本の音楽界には音楽を楽しむ土壌が育っ

ていない事を痛感し、日本におけるクラシック音楽の普及の為には、誰もが

楽しめるオペレッタの上演が必要であるとの信念から、オペレッタ専門団体

「喜歌劇楽友協会」を設立、理事長に就任。現在もオペレッタの上演及び

オペレッタ歌手の養成に力を注ぎ、プロディーサー・脚本・演出家として活躍

を続け、『歌に生き 恋に生き』を座右の銘に日本中のオペレッタファンの注目

の公演を生み出している。


昭和37年(1962年)第1回クリティッククラブ新人賞受賞

昭和43年(1968年)度大阪文化祭賞受賞







 
協会組織図